心理学では、こうした揺らぎを
“ミッドライフクライシス(中年期の危機)”と呼びます。
危機とは破滅ではなく、価値観や生き方を見直し、新しいステージに進むための通過点です。
本書では、カウンセラー歴25年の著者が、多くの女性を支えてきた経験と自らの逆境を乗り越えてきた体験をもとに、人生を立て直すための5つのヒントをご紹介します。
決して特別な方法ではありません。けれど、日々の小さな選択や習慣の積み重ねが、未来を変える確かな力になるはずです。不安の先には必ず新しい景色が待っています。あなたの人生は、まだまだこれから。この本が未来への一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。
<目次>
まえがき
第1章 揺らぐ心に気づくとき
1. 「このままでいいのだろうか」という問い
2. 小さな変化が心を揺らす
3. 失ったものを数える癖
4.「責める」より「アップデート」
5.「これから」のために、手放すこと
◆チェックリスト:心の揺らぎサインを見つける
◆コラム:小石を取り除く勇気
第2章 喪失体験との向き合い方
1. . 喪失は「見えないストレス」
2. 更年期という体と心の揺らぎ
3. 小さな喪失が積み重なるとき
4. 自分を責めてしまう誤解
5. 喪失が教えてくれる「これから」
◆チェックリスト:「喪失の影響に気づく」
◆コラム:喪失を「振り返る時間」に変える
◆ワークシート:「喪失と感情を書き出す」
第3章 見えない負担――感情と役割の重さに気づく
1.「全部自分でやらなければ」と思い込むクセ
2.完璧を目指すと、両方が中途半端になる
3.年齢とともに変わるペース
4.「やめたいのにやめられない」ループ
5.過去の後悔を「これから」につなげる
◆チェックリスト:「感情の消耗サインに気づく」
◆コラム:感情のエネルギーを守る工夫
第4章 人間関係を見直し、境界線をリセットする
1.夫婦の間に生まれるすれ違い――更年期と距離感の調整
2.親との関係を大人同士として見直す
3.境界線を引く技術
4.役割からの解放
5.おひとり様志向へのシフト
◆チェックリスト:「人間関係と役割の重荷に気づく」
◆コラム:ひとりで背負わない勇気
◆ワーク:心地よい人間関係を見直す
第5章 「喪失」を抱えても、新しい景色は見えてくる
1.失うことは生きることの一部
2.振り返りが自己修復力を育てる
3.未来を描く視点
4.「できない自分」を責めない
5.喪失の先に見える「新しい景色」
◆チェックリスト:「喪失と向き合うためのセルフチェック」
◆コラム:喪失を「抱えながら」生きるということ