小さな喜びを見つける5つの方法
――“心の栄養補給”を毎日の習慣に
前回の記事では、つらい話だけでなく、うれしい出来事や小さな達成も相談の場で話すことが、心の栄養になるとお伝えしました。
では、その“心の栄養”となる小さな喜びは、どうすれば見つけられるのでしょうか。
ここでは、今日からできる5つの方法をご紹介します。
1. 朝の「よかった探し」
起きたらまず、「今日はどんな楽しいことがあるかな?」と自分に問いかけます。
予定に特別なことがなくても、「朝ごはんをゆっくり食べられる」「天気がいい」など、小さなことを見つけましょう。
朝に意識を向けると、その日1日、喜びをキャッチしやすくなります。
2. 五感を使ってみる
視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五感を意識して過ごすと、日常の中に喜びが増えます。
「雲の形が面白い」「コーヒーの香りが心地いい」「ふかふかのタオルが気持ちいい」など、感覚を言葉にしてみましょう。
3. 1日1枚、写真に残す
スマホでいいので、心が動いた瞬間を1枚撮ってみましょう。
花・空・お気に入りのカップ・ペットの寝顔…後で見返すと、「こんなにうれしい瞬間があったんだ」と実感できます。
4. 「できたこと」を書く
夜、寝る前に、その日にできたことを3つ書き出します。
小さなことほど効果的。「洗濯物をたためた」「メールの返信ができた」「夕食に野菜を入れた」など。
自分を褒める習慣になります。
5. 誰かと分かち合う
信頼できる友人や家族に、「今日のうれしいこと」をひとつ話してみましょう。
もし話せる相手がいなければ、ノートやSNS(安心できる範囲)でもOK。
言葉にすることで、その喜びが自分の中で強く刻まれます。
小さな喜びは、探そうと思わなければ通り過ぎてしまいます。
でも、意識して見つける習慣をつけると、心の引き出しに「栄養」が少しずつたまっていきます。
そして、それはつらい日にもあなたを支えてくれる力になります。
今日から、ほんの1分でいいので、小さな喜びを探す時間を持ってみませんか?
きっと、あなたの毎日が少しずつやわらかく、あたたかく変わっていきます。